語呂合わせ満載の御節料理その1

御節料理の基本構成は祝い肴三種に焼き肴、酢の物、煮物(煮染めとも言います)です。

これらの祝儀料理は例によって日本伝統の語呂合わせから素材や料理が決められています。

では、代表的な例からご紹介しましょう。

■祝い肴三種

黒豆、数の子、田作りまたは叩き牛蒡で、豆はマメに働けるように、黒は黒く日焼けするほどとか道教における邪気を祓う色という意味で用いられます。

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ニシンの卵であるカズノコはニシンが二親に通じて五穀豊穣に通じ、卵が多いことから子孫繁栄につながるという意味があります。

田作りとはカタクチイワシを炒って砂糖と醤油で味付けした料理で、カタクチイワシを田の肥料にしていたことからこの名前がつけられ、五穀豊穣祈願の意味が込められています。

叩き牛蒡は味付けしたゴボウを擂粉木(すりこぎ)で叩いた後にゴマを振った料理で、ゴボウは地中深く根を張るという意味で素材に使われます。

紅白のかまぼこ、栗きんとんや伊達巻なども祝い肴三種に含まれます。

紅白かまぼこは神饌(しんせん:神様への供物のこと)に捧げる赤米と白米を模しており、伊達巻はかつて竹の巻物に書を記していたことから文化や学問の縁起物として、栗きんとんは金銀財宝や搗栗(かちぐり)が勝ちに通ずるという意味が込められています。

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