ドイツの汚れ役といえばクネヒト・ループレヒト

ドイツはサンタクロース発祥の地、オランダと隣国であることから聖ニコラオスをモデルとしています。

アメリカン・サンタクロースと異なるのはクネヒト・ループレヒトという男の召使いを連れていること。

クネヒトは召使いとか従者という意味で、ループレヒトは男性名というから、日本的には従者田吾作って感じでしょうか?

従者らしく、その出で立ちは黒や茶色のフードがついたローブを着ており、顎には真っ白い髭、手には大きな杖を持っており、存在そのものが不気味。 続きを読む ドイツの汚れ役といえばクネヒト・ループレヒト

娘はやせ我慢の美学を貫いたという解釈

ロシアのサンタクロース、ジェド・マロースの続きです。

寓話には教訓がつきものです。

確かにジェド・マロースの伝承には継母とその連れ子が欲をかいたために連れ子が凍死するという暗喩がモチーフとなっていますが、腑に落ちないのは最初に家を出された娘が、ジェド・マロースから冷たい風を吹き付けられ、なお「暖かいか?」との問いかけに「暖かいです」と答えた部分。 続きを読む 娘はやせ我慢の美学を貫いたという解釈

ロシアのサンタクロースはドS

ロシアもアメリカン・サンタクロースとはずいぶん異なっています。

白ひげは腰の当たりまで伸び、頭には王冠にも似た帽子を被り、ブルーの分厚いローブを着て手には白い杖。

こちらも魔法使いのような出で立ちです。

その名はジェド・マロース。

ジェドは爺さん、マロースは寒波や吹雪といった意味。 続きを読む ロシアのサンタクロースはドS

煙突から落ちた時の汚れはきちんと箒ではくベファーナ婆さん

魔女のベファーナ婆さん、すでに2000年以上も生きているのでなかなかすごい形相をしています。

とんがり帽子にギョロ目、鷲っ鼻に抜けた歯といかにも魔女っぽい雰囲気ですね。

ベファーナ婆さんが子供たちにプレゼントを贈るのは12月24日ではなく1月6日。

イタリアのクリスマスはキリスト降誕の12月24日に始まり、カトリック教会では主の公現を祝う顕現日で終わります。 続きを読む 煙突から落ちた時の汚れはきちんと箒ではくベファーナ婆さん

イタリアはサンタクロースではなく魔女ベファーナ

キリスト教総本山、バチカン市国のお膝元であるイタリアになると元来、サンタクロースの存在すらいません。

聖ニコラオスの伝説が北欧を中心に広がり、アメリカに渡って拡散した証でもあります。

しかしクリスマスの日に贈り物を届ける妖精はヨーロッパ全土と同じように存在します。

妖精というより魔女ですね。その名はベファーナ。

その伝承は神の子、イエス・キリストの誕生まで遡ります。 続きを読む イタリアはサンタクロースではなく魔女ベファーナ

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