嵐や台風でも落ちないリンゴ

1991年、大型の台風が日本列島を襲いました。

日本全土に被害を及ぼし、死者を62名も出すほどの被害でした。

青森県のリンゴ農家の被害は甚大なもので、ほとんどのリンゴが木から落ちてしまいました。

リンゴは熟す前に木から落ちると食用としては不向きなものになります。

その被害は38万8000トン、被害金額は741億7千万円とされ、9割ものリンゴが出荷できなくなりました。

リンゴ農家の被害が大きかったので、その台風は『リンゴ台風』とも言われました。

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そんな中、その台風でも落ちなかったリンゴがありました。

そのリンゴは『落ちないリンゴ』として、受験生に人気が出たのです。

『落ちないリンゴ』は縁起物として各地の神社で販売されました。

化粧箱に入れられ、一個千円という高値だったにも関わらず、瞬く間に完売しました。

お陰でリンゴ農家の被害は最小限で済んだのです。

また、そのリンゴで合格できた受験生も多くいたかどうかまではわかりません。

その台風以降、現在も『落ちないリンゴ』は販売されていて、相変わらず受験生に人気があります。

ちなみに、リンゴには脳の機能を活性化させる物質が含まれています。

記憶や学習能力などを活性化させるのに、アセチルコリンという神経伝達物質が必要になります。

そのアセチルコリンの低下を防ぐのに、りんご果汁が効果があります。

リンゴ果汁は、記憶を定着させたり、忘れないようにさせる効果があるというのです。

そういう点でも、受験生にはぴったりの果物かもしれません。

リンゴにはそういう点でも落ちない力があるのですね。

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