理学療法士と患者さんのご家族

病気によって、また怪我などによって障害をもった方々。

また先天的に障害を持った方々。多くの方々が、理学療法士の下へリハビリに通います。

それぞれにご家族がいて、それぞれに悩んでいることは違います。

突然の事故によって息子さんの左半身が麻痺、という患者さん。

今は、医師の治療も終了しリハビリに熱心に通う毎日です。

患者さんは若く、車椅子の生活よりも、足を引きずってでもいいから歩きたい・・という希望に燃えてのリハビリです。ですが、お母さんは、まだこの現実を受け止める力を持っていません。

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理学療法士は、患者さんはもちろん、ご家族とも深いかかわりを持つことが大切になります。

退院をした患者さんが、ご家庭でどのような生活をしているのか、与えたリハビリの課題を、お休みの間もこなしてくれているのか、そうしたことを聞かなくてはなりません。

また、患者さんにつらそうな面はないか・・精神的不安定になっていないか・・など、気にかける面は沢山あります。

お母さんが状況を受け入れることができない。

これも当然のことかもしれません。

手塩にかけて育ててきた息子が、一瞬にして左半身不随。

涙がいつも止まらないのは当然でしょう。

こんなとき、理学療法士は精神科の先生などとタッグを組んで、お母さんの心をどうすればいいのか?という話し合いなどをすることもあるそうです。

ご家族の協力あってのリハビリ。患者さんだけでなく、疲れてしまうのは、ご家族でもあるのです。

でも、患者さんを芯から支えることが出来るのはご家族以外にいませんから。

こうしたケアがいつでも出来るように、精神面の気配りを忘れないことも、理学療法士の務めになるのではないでしょうか。

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