医療事務の資格!最も専門性の問われるレセプト業務

医療事務の仕事の中でも特に重要とされるレセプト業務ですが、具体的にはどんな作業をするのでしょうか?

保険診療費のうち、患者さんが負担する分は診察後に会計窓口で請求・徴収しますが、残りの診療費は各保険制度の保険者に月単位で診療報酬明細書を提出しなければなりません。

この明細書の別名が「レセプト」と呼ばれ、レセプトを作成し請求する作業が「レセプト業務」となります。

診療には「自由診療」と「保険診療」があります。患者本人が医療費の全額を負担する「自由診療」に比べ、「保険診療」はその内の何割かを加入している保険組合が負担することになります。

スポンサーリンク

病院で保険証を見せるのは、患者さんが支払う診療費以外の負担額を、その患者さんが加盟している保険組合に支払ってもらうためなのです。

誰が、どの保険組合に入っているのかをカルテに記入するのは、そのためなんですよね。

診療費は「診療報酬点数表」を基に計算しますが、この表の内容は2年おきに改定されます。

ですので、レセプト業務を素早くこなすには、かなりの能力が必要となります。

また、患者数が多い病院では、気の遠くなるような膨大な量を処理しなければなりません。

しかし、最近では多くの病院でコンピュータが導入され、医療事務者の負担もずいぶんと軽くなりました。

とはいえ、入力ミスがあれば返戻されてしまいますので、レセプト作成が終了すると医療事務者と医師が2回の確認作業を行います。

また、患者数に関わらず、このレセプト業務は約7~10日をメドに終わらせなければなりません。

そのため、大きな病院ではレセプト作成期間だけ、人員を増やしたりするところもあります。

レセプト業務は根気がいるばかりでなく、医療事務の中で最も専門性が問われる仕事とも言えますよね。

関連記事(一部広告含む):