イギリスのファザー・クリスマス

アメリカでは大人気となり、クリスマスの定番になった「The night Before Christmas(クリスマスの前の晩)」ですが、ヨーロッパではあまり話題になりませんでした。

やはりクリスマスやサンタクロースに関してはヨーロッパの方が歴史は長く、またサンタクロース像も各国独特の文化によって形成されているので、いかにもアメリカンなサンタクロースとは一線を画すものがあるのでしょう。

では、ヨーロッパのサンタクロース像、どのようなものか紹介しますね。

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まずはポピュラーなところでイギリスから。

イギリスではサンタクロースのことをファザー・クリスマスと呼び、その衣装も赤と白ではなく緑色のローブを着ているのはよく知られているところ。

これはグレートブリテン諸島の先住民族、ケルト人の文化を継承した妖精がモデルで、そのスタイルは白ひげと白髪の恰幅の良い老人姿、ロバやヤギに乗って酒盛りをしている人たちの間に現れると贈り物をする存在だったといいます。

完全に聖ニコラオスのスタイルとは別ですね。

現在のイギリスでは名称と衣装は残っているものの、ゲルマン民族の圧迫と17世紀の清教徒革命以降は聖ニコラウスのサンタクロース像が主流となり、さらにアメリカン・テイストが加わってすっかり様変わりしています。

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