世界中で需要が高まる日本の伝統文化

今、先進国を中心に日本の文化が注目を集めています。

先進国になるほど環境問題の意識が高いため、自然素材を使って巧みな技を駆使する日本の伝統工芸が注目を集めるのは当然の帰結ともいえます。

日本国内で需要が低くなり、伝統工芸の職人が少なくなる中で、海外で注目を集めるというのは皮肉な話ですが、海外から日本にムーブメントが伝わることによって日本でも人気が高まるというのはよくあるパターンです。

そんなワケで、今後ますます日本の文化に関係する職業は需要が高まるでしょう。 続きを読む 世界中で需要が高まる日本の伝統文化

世界中で日本だけの文化

新年を前年末から準備して、数多の行事で祝う国は日本だけです。

欧州や米国では大晦日からのカウントダウンで新年を祝うことはありますが、それも夜明けと共に収まって1月2日からは日常が始まります。

中国では旧正月、春節を盛大に祝い、一般的には7連休となりますがグレゴリオ暦ではなく旧暦であることに加え、神道的な意味合いがありません。

アジア圏もほとんど中国と同じですね。

日本も正月の形態は古来より変わりつつありますが、それでも歳神様を迎え、その年の無病息災を祈願し、そして送り出すという風習は継承されています。 続きを読む 世界中で日本だけの文化

大道芸として家先に回る可能性がなくなった猿回し

猿回しも獅子舞と並ぶ伝統芸能で、獅子舞よりも歴史は古く奈良時代には中国から伝わってきているというのが定説です。

猿は馬の守護神と考えられていたことから、武家社会では厩舎の悪霊祓い、疫病除け祈願として猿回しは重宝され、御所や貴族の家などの出入りも許されていました。

また、この頃より初春の予祝芸能(予め祝福することで実現を祈るという芸)として猿回しが定着しました。

途中を省略して昭和の後半に入ると、他の大道芸と同じく稼ぎ頭だった都市部での披露は道交法に違反するという理由から警察の厳しい取り締まりが厳しくなり、猿回しは一時、絶滅します。 続きを読む 大道芸として家先に回る可能性がなくなった猿回し

獅子舞のユニークなインド流入説

今は失われた正月の風物詩、子供たちの遊びだけではありません。

獅子舞や猿回しも昭和の中期以降、すっかり見かけなくなりました。

正月になると笛と太鼓によるお囃子がどこからか聞こえてきて、やがて自分の家の前に近づいてくると唐草模様の胴に顔の大きな獅子が踊り、最後には中の人が表れて「おめでとうございます」と汗を流しながら言うと、家長がニコニコしながらご祝儀を渡すというのが獅子舞の習わしでした。

この獅子舞、伝統芸能として流派もあるほど古典的な土着芸能で、日本古来に生まれた説、インドから流入した説など発祥には諸説あります。 続きを読む 獅子舞のユニークなインド流入説

凧や羽根つきやコマ回しはどこに消えた?

そう、正月の風習で忘れているものといえば、子供の遊び、羽根つき、凧揚げ、コマ回しです。

これらの遊びは正月の風物詩でもあり、1970年代、つまり昭和40年代後半辺りまでは元日の親戚一同が集合する時を除いて、御節料理に飽きた子供たちが鼻水を垂らしながらも寒い北風が吹く中、これらの遊びに夢中になっていたものです。

しかし80年代に入ると都市部では建物が密集、頭上には電線が張り巡らされるようになって凧揚げができなくなり、さらに少子化が進んで羽根つきやコマ回しをする相手が少なくなり、また電子ゲームの台頭によって子供たちが外に出て遊ばなくなってしまった。 続きを読む 凧や羽根つきやコマ回しはどこに消えた?

みんなの願い事