「結婚式事情」カテゴリーアーカイブ

ヨーロッパ大聖堂に劣らぬ結婚式場

結婚式の形態としてはポピュラーなチャペルウェディングですが、教会が結婚式場に特化したという逆転現象が現在の教会結婚式です。

宗教を根本にした教会ではなく、結婚式場として建築された教会なので、これまで行われた教会結婚式のように宗教的な要素を排除できる点がいかにも日本的です。

カソリック教会で結婚式を行う時、教会によっては婚前に二人でミサに参加すること、なんて規約のある教会もありましたから。

もちろん今でも宗教教会での結婚式を挙げる人もいますが、ここで紹介するのはとりあえず結婚式場として特化した教会です。

ハウスウェディング同様、こちらも都市部を中心に広がりを見せています。 続きを読む ヨーロッパ大聖堂に劣らぬ結婚式場

フリー・ウェディングプランナーという職業

オリジナル色を強く出せる結婚式ということで人気を集めているハウスウェディングやガーデンウェディング、チャペルウェディング(まとめてハウスウェディング系にしましょう)ですが、独自性があるということは反面、コーディネートを自分たちで行わなければなりません。

もちろん、それを楽しみにハウスウェディング系で結婚式を挙げるのでしょうけれど、招待状の配布から料理の選択、ウェディングケーキの手配、引き出物の選択など、結婚式一連の行事にまつわる決め事は細部にまで渡って多岐を極めます。

マリッジ・ブルーになるのも、これら決め事を2人でやり取りしている時。

そんな2人のオリジナリティ演出を助けてくれるのがウェディングプランナーです。

ホテルの結婚式でお世話になる人ですね。 続きを読む フリー・ウェディングプランナーという職業

ブライダル業界で業績を伸ばすプロデュース企業

ブライダル業界はわずかですが前年比を上回っています。

しかし、一方でホテルや専門結婚式場の挙式占有率が落ち込んでおり、ブライダル業界全体では減少気味と見られているのも事実です。

いったい、どっちなんでしょう?

ブライダル業界全体の規模は2兆円とも4兆円とも言われますし、逆に市場は2,500億円規模という説もあります。

どこまでをブライダル業界と見るのか、それが分岐点ですね。

挙式会場、披露宴会場だけでなく周辺のビジネス、貸衣装や美容関係、新婚旅行や引き出物を提供する企業まで含めた全体は確かに減少傾向にあります。 続きを読む ブライダル業界で業績を伸ばすプロデュース企業

カップルのリクエストを実現する企業

ハウスウェディング系を運営するブライダル企業の特徴は、どの企業も中心にプロデュース力を置いていることでしょう。

T&Gやベストブライダル、エスクリなど、ブライダル企業のトップを占める企業は直営のハウスウェディング施設を所有しています。

T&Gなら迎賓館と名称のついた施設、ベストブライダルならアートグレイスやセントグレースなど、エスクリならばラグナヴェールやラグナスイートといったように。

施設があって結婚式をプロデュースするだけならホテルの結婚式と同じですが、これらのブライダル企業は直営施設だけでなく、ホテルや専門結婚式場などとも提携しているため、結婚式を挙げたい人たちの選択肢を汲み上げることができるのです。 続きを読む カップルのリクエストを実現する企業

小さな結婚式の総額はいくら?

ハウスウェディング系がブライダル業界のなかで躍進した理由には、プロデュース力によって消費者の独自性を実現させるという、これまでの結婚式から一歩進んだ形を提示したことによりますが、結婚式の単価が高いことも事実です。

とくにチャペルからハウスを使う一般的な複合ウェディング形式ではホテルウェディングの総費用と変わらない単価となります。

ただし、直営施設は1日限定2組というように、ホテルよりも時間的余裕のあることが大きなメリットですね。

結婚式の単価をグッと下げて注目を集めているのが、冠婚葬祭業の多角経営をしている株式会社レックが新しい形態で打ち出した「小さな結婚式」です。

なんと、最低価格65,000円。 続きを読む 小さな結婚式の総額はいくら?

全国に伸びる「小さな結婚式」施設

株式会社レックが運営している「小さな結婚式」、なかなかよくできたシステムです。

まずグループ会社が冠婚葬祭に必要な部門を持っていること。

LA-VIEというブライダル写真専門の会社があり、ここには契約したカメラマンが約200人在籍しているそうです。

ウェディングアルバムのシェアでは全国トップクラスだけに、「小さな結婚式」でも大規模ハウスウェディング系に負けない2人の写真が提供されます。

またL-BRAINという会社もあり、こちらは空間演出のコンサルティング業や世界中から建材・雑貨・インテリアなどを低価格で輸入、結婚式場や葬儀場の設計も行っています。 続きを読む 全国に伸びる「小さな結婚式」施設

新しいウェディング形態のプライダル

ホテルウェディングは多少、人気が衰えたといってもまだまだ結婚式の定番であることに違いはありません。

なにしろ料理や接客は一流ホテルになるほどクオリティが上がりますから、大切な仕事関係の上司を招くような格式を持った結婚式には外せない候補ですね。

しかし、ホテル側も結婚式の予約が右肩下がりであることは承知しており、いつまでも豪華型結婚式に頼ってはいられないのが現実。

そこで登場してきたのがホテルとタイアップする企画「プライダル」です。

これ、簡単に言うとホテルで挙式抜きの婚礼衣装撮影を行い、その後、2人で、あるいはごく身近な人たちだけで会食を行うというもの。 続きを読む 新しいウェディング形態のプライダル

戦後から変わった日本の結婚式事情

「ナシ婚」の理由のひとつに「見世物になるのがイヤ」という答えがありました。

そも、日本の結婚式の歴史を見ると家族間のつながりを強める意味を込めて結婚式を執り行っていた時期があります。

まったく結婚式を行わない「ナシ婚」、独自性の強いハウスウェディング系、さらに低価格帯の結婚式と、家族間のつながりではなく結婚する本人同士が楽しめる挙式や披露宴が増えていることは、家族からの独立という意味では喜ばしいことでもあります。

神前挙式と洋式披露宴のハイブリッドは戦後から都市部を中心に始まりました。

これは戦後の都市部生活様式と深い関係を持っています。 続きを読む 戦後から変わった日本の結婚式事情

鎌倉時代から始まる嫁が夫の家に入るという風習

挙式を神前で行い、披露宴を飲食店で開く結婚式は大正の時代には一般庶民の間でも行われているという記述も見られますが、これは東京や大阪の一部のことですね。

地方では当然のように新郎の家で結婚式が行われていましたが、明治時代までは嫁が夫の家に入っても実家の姓を名乗る慣習がありました。

しかし夫の家を相続しなければならないケースもあり、その時に実家の姓では不都合なこともあって次第に夫の姓に変わるようになったそうです。

なぜ日本の結婚式が家と家の結びつきを大切にするのかというと、これは鎌倉時代まで遡る必要があります。

鎌倉幕府はご存じのように武家社会が実権を握っており、質実剛健、家父長制の成立した時代でもあります。 続きを読む 鎌倉時代から始まる嫁が夫の家に入るという風習