サンタクロースのふりをして会話せよ

米ソ冷戦時代、核を積んだ大陸弾道弾がいつアメリカ大陸を襲ってくるか分からないという時のコーナッド内の緊張は一般人に計り知れないものでしょう。

そんな緊張した空気の中、ホットラインの電話が鳴ります。

当然、緊張は極限まで達するはず。

もしかしたら大統領からの電話ではないか?

その当時の様子をアメリカのお固い評論誌、アトランティックがレポートしていますので、ちょっと再現してみましょう。

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電話を取ったシャウプ大佐、自分の名前を名乗ると受話器の向こうから「…大佐?」とか細い少女の声が聞こえました。

「いかにも、シャウプ大佐です」と言うと「…サンタさんじゃないの?」と、消え入りそうな少女の声。

時点でシャウプ大佐は基地内の部員に電話がどこからかかってきて相手が誰だか調べさせようとしましたが、やがて女の子が泣き出してしまったので相手をすることに決めました。

「そうだよ、私がサンタさんだ、いい子にしてたかい?」

なんとか女の子をなだめることに成功しましたが、その後も電話は鳴り続きます。

そこでシャウプ大佐、部員すべてに命令を出しました。

「サンタのふりをして会話せよ」と。

コーナッドからノーラッドに移行した時、このエピソードは「サンタ追跡チーム」として復活します。

それにしても、オピニオンリーダー的なアトランティック誌がこのエピソードを載せているところが面白いですね。

ノーラッド・トラックス・サンタがいかにアメリカで愛されているのか分かります。

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