だるまの目の入れ方

日本の伝統的な縁起物で知られるだるま、選挙でもおなじみですが、だるまを購入する時は目に墨の入っていない状態で渡されます。

この墨、どうやって入れるのかというと、もっとも一般的なのは祈願することを思いながら向かって右、だるまの左目から入れて開眼させ、祈願成就したあかつきには向かって左、右目に墨を入れるとのこと。

左目が先の理由は陰陽五行が根本にあり、だるま本体の赤は厄除けの意味を持つ火で南を表し、物事の始まりは東から生まれ、西で消滅するといわれていることから、だるまを南に向けると左目が東に向くので、左目から墨を入れるそうです。 続きを読む だるまの目の入れ方

だるまに手足がないのはなぜ?

招き猫と並んで商売繁盛、祈願成就の縁起物とされているのが「だるま」。

仏教禅宗の開祖といわれる菩提達磨という僧がモデルです。

仏教禅宗の割には濃い顔立ちをしていますが、達磨は中国人ではなくインド人の僧であったことを考えれば納得がいくでしょう。

禅宗の寺院では達磨を描いた掛け軸や御札が仏像と同じ役割をしており、だるまの始まりは群馬県の高崎にある禅宗の少林山達磨寺で毎年正月、達磨寺の心越禅師が一筆達磨の座禅像を配り札としていたこと、と言われています。 続きを読む だるまに手足がないのはなぜ?

両手を上げた幸運のキティ招き猫

商売繁盛、招福縁起物の代表格である招き猫、かつては焼き物が一般的でしたが、今や、あらゆる素材を使って高価なものまであります。

たとえばフランスのクリスタルメーカー、バカラ。

製造した商品のうち、品質基準の高さから30~40%は廃棄されてしまうという高級ブランドですが、なんと招き猫も作っています。

日本専用なのかよくわかりませんが、Lucky catなんて名前をつけていることを考えてみれば世界に向けて商品化しているようにも思われます。

価格は3万円以上、ご利益ありそうですね。 続きを読む 両手を上げた幸運のキティ招き猫

世界に輸出された招き猫

福を招くという商売繁盛の招き猫、誰が決めたか上げている前脚によって招福が異なるそうです。

右前脚を上げている猫は金運を招き、左前脚を上げている猫は人、つまり客を招くといいます。

根拠はまったく感じられませんが、欲張って両手を上げている招き猫を置くと、「お手上げ」というオチがいかにも日本的であり、また教訓でもあります。

ちなみに海外では忌み嫌われることの多い黒猫ですが、日本では「夜でも目が見える」といった理由から魔除けや厄除けのご利益を持つ猫として重宝され、黒い招き猫も厄除けの意味があるそうです。 続きを読む 世界に輸出された招き猫

招き猫によって命を救われた井伊直孝

商売繁盛の縁起グッズといえば、日本人なら誰でも思い当たるのが招き猫。

なぜ犬ではなく猫だったのか、というと、これは単なる気まぐれではなく、きちんと経緯があるのです。

猫は元来、農作物や蚕を食べる害虫、ネズミの天敵だったことから養蚕の縁起物でした。

養蚕の縁起物だった猫が片手を上げた独特のスタイルを持つ置物になったのは江戸時代末期からで、浅草は花川戸に住んでいた老婆が貧しさから飼猫を手放したところ、その飼猫が枕元に立ち、「自分の姿を造り、祀れば福徳自在になる」と告げたことから、当時の江戸を発祥とした焼き物、今戸焼の土人形として浅草の境内で売りだし、大流行したことが起源のひとつといわれています。 続きを読む 招き猫によって命を救われた井伊直孝

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