勝つことへの強い意思が現れたアリの言霊

言霊の実用例はスポーツの世界で顕著に表れています。

もっとも分かりやすいのは1960年代後半から1970年代前半までヘビー級ボクサーとして活躍したモハメド・アリことカシアス・クレイ。

1964年にヘビー級王座獲得後にイスラム運動組織に加盟していたことからモハメド・アリと改名しましたが、このボクサー、じつに口が達者な上、対戦相手を罵倒することで有名でした。

蝶のように舞い蜂のように刺すと自らのボクシングを美化、三度対戦した宿敵のジョー・フレイジャーには悪態の吐き放題。 続きを読む 勝つことへの強い意思が現れたアリの言霊

有言実行は言挙げそのもの

不言実行という四文字熟語があります。

意味は言わずとも分かるとは思いますが、とにかく、あれこれ理屈を述べずにやるべきことをやり遂げる、ということですね。

なかなかできることではないので、確かにカッコいいのですが、それは結果を出してからの評価。

途中、何をやっているのか、ぐらい言ってくれないと協力もできないし、不気味でもあり、また現代ではコミュニケーションの弊害でもあります。

また不言実行を心がけると、途中で心が折れた時でも、誰にも何も言っていないから止めちゃお、という不埒な気持ちになるのが大方の人間です。 続きを読む 有言実行は言挙げそのもの

駆け足が苦手な子の言霊例

言霊、言挙げは自分の意思を込めて言葉を発することにより、事態は良い方向にも悪い方向にも変わるというスピリチュアルな力のことです。

事態が悪い方向に行くことを願う人もいますね。

子供の頃の話なら、駆け足の遅い子が翌日に運動会を控えて「明日、雨にならないかなー」と呟くこと。

運動会を楽しみにしている人たちに取って、この言霊がこもった言葉は大変、不吉です。

残念ながら、大方は足の遅い子が願うほどに雨は降らず、快晴になって足の遅い子は駆け足で惨めな思いをします。 続きを読む 駆け足が苦手な子の言霊例

言葉に込められた魂の源

先進諸国から見ると曖昧な言動が多いように見られる日本人。

でも、古事記に記されている時代から言葉に魂を込めて発する言霊の重要性を認めていたわけですね。

そりゃ、善悪という二元性の一神教宗教からは、自然全体に神様が宿るというアニミズムは土着的宗教といって理解を示さないから日本人の根底にある神道、そこから発生した言霊による発言は曖昧と映っても仕方ありません。

一神教じゃ善悪しかないから、物の言い方もすっぱりと二元的に言い分けるのがキリスト教を主宗教とする先進諸国の原点。 続きを読む 言葉に込められた魂の源

ヤマタノオロチは川の氾濫から

自然の驚異を畏怖と捉え、良いこと悪いことすべてを神の仕業と受け止めるのが日本の神道の根本にある考え方ですね。

これを大和武尊命の伊吹山遠征に当てはめるとよく分かります。

たとえば大和武尊命の神具であった草薙剣は、元々、素盞鳴尊命(スサノオノミコト)が奥出雲でヤマタノオロチを退治した時、その尻尾から出てきた剣ですが、奥出雲は砂鉄の名産地で、古来、たたら製鉄の盛んなところです。

この奥出雲には斐伊川が流れており、大雨が降ると度々、氾濫を起こしていました。 続きを読む ヤマタノオロチは川の氾濫から

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