木曽路の伝統工芸を紹介する地場産業振興センター

数ある伝統工芸品の中から自分に合った職種を選ぶためには実際に、その伝統工芸品の商品や作っている人たちの顔を知ることが大切です。

まずはその商品を探し出しましょう。

地場産業の伝統工芸品を探すのは、各都道府県にある産業振興センターに出向くのがもっとも確実です。

たとえば一般財団法人塩尻・木曽地域地場産業振興センター。

木曽漆器を始め、木工芸品や実用的な民芸品として有名な「お六櫛」など、さまざまな地場産業の商品が陳列されています。 続きを読む 木曽路の伝統工芸を紹介する地場産業振興センター

インターネットが広めるローカル産業

地場産業の伝統工芸品に追い風となる材料をもうひとつ紹介しましょう。

ローカルな地場産業がグローバルな営業戦略を取れるようになったのは、なんといってもインターネットの功績が大きいといえます。

伝統工芸品に限らず地場産業は地産地消の傾向が強いため、これまでは安くて便利な代替品が登場すると自然に衰退する運命にありましたが、インターネットの普及によって地元だけでなく日本中、あるいは世界にまで需要が広がり、本来は問屋など中間の流通が必要になるところ、ネットからの直販もできるようになりました。

インターネットによる商品の紹介と販売は小ロット単位でも扱えるという点、それから購入者の声を直接聞ける、というのが大きなメリットです。 続きを読む インターネットが広めるローカル産業

伝統工芸に就職する前に自分の目で確かめる

日本文化を海外に発信するクール・ジャパン政策、その追い風現象は2020年の東京オリンピックで頂点に達します。

今すぐ、転職すれば5年の猶予があり、職種にもよりますが、頑張れば技術を習得できて世界中から日本が注目される期間に自己主張をするチャンスが生まれます。

では、どのような伝統工芸品の職種に転職するのがベストか?

予め、和紙の職人になりたい、とか漆職人になりたい、などと明確な伝統工芸品の職種が見つかっていれば問題ありませんが、多くの転職希望者は伝統工芸品についてアバウトな感覚しか持っていないのが実情でしょう。 続きを読む 伝統工芸に就職する前に自分の目で確かめる

リスクマネーを提供するクール・ジャパン機構

日本文化の需要を高めるクール・ジャパン政策が具体的にどのような活動を行っているのか、それを簡単に紹介しましょう。

メディア・コンテンツやファッションなども範疇ですが、ここでは地域産業の伝統工芸品に絞りますね。

伝統工芸品でアウトバウンド(海外で需要が見込まれる商品)とインバウンド(海外から訪れた外国人が日本で購入する可能性が高い商品)の両面から対象となる商品・企業を支援する目的で設立されており、その需要を拡大するためのリスクマネー(不確実性が大きい反面、成功すれば高い運用利益が得られる資金のこと)を投資することが概要です。 続きを読む リスクマネーを提供するクール・ジャパン機構

クール・ジャパンが後押しする日本の文化

木桶、漆、和紙と日本の代表的な伝統工芸品の新しい形を紹介しました。

もちろんこれら3種類は注目されている中でも氷山の一角。

植物性油脂を使う和蝋燭(わろうそく)、日本独自のカットグラス工法による江戸切子や薩摩切子、解釈を広げれば日本酒や日本庭園まで入れることができます。

なんだか、いきなり日本の伝統工芸品が海外で注目されるようになりましたが、伝統工芸品が時代のムーブメントに即していることと同時に、経済産業省を中心としたクール・ジャパン政策がかなり後押しをしています。 続きを読む クール・ジャパンが後押しする日本の文化

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