京都で起きた御所千度参りの続きです。
天皇や貴族が幕府の政策に口を出すのは禁中並公家諸法度違反になるので、どれほど御所千度参りをしたところで政策が変わるわけではありませんし、庶民がそれを知らないわけでもありません。
それでも庶民が御所千度参りをした、ということはそれだけ幕府に対する信頼が薄かったことでもあります。
最初に動いたのは現在、最後の女帝となっている後桜町上皇。
時の光格天皇はまだ10歳になったばかりで、二代前に当たる後桜町上皇は光格天皇の指導など後見人的役割を担っていました。 続きを読む 願掛けで実現した京都の飢饉救済