伝統工芸の職人になるための厳しい条件

クール・ジャパンという官民一体となったプロジェクト、インターネットによる情報発信と拡販、自然素材を使う技法に対する注目など、日本の伝統工芸品の将来を見ると明るい要素ばかりで、転職にも希望が持てたような気がしてきたのではないでしょうか。

これだけ夢を与えておいてナンですけれど、夢だけでは職人になれません。

いくつか、厳しい条件があります。

どの伝統工芸にも通ずるのですが、まず何かを作るのが好きな人。

これは当たり前の話ですね。

スポンサーリンク

次にある程度の蓄えがある人。

これも当たり前の話で、伝統工芸の職人になったからといって、すぐに一人前の給料が出るところは皆無、給料が出ればいい方で、最初は修行させてもらっているという感覚を持っていなければ務まらないところもあります。

住み込みや食事が出るところはありますが、基本的な生活費を2~3年継続できるくらいの貯金がなければ実際のところ厳しい状況となります。

独身でなくても、若くなくても構いませんが、養う家族がいて定期的な収入がなければ家族を養えないという状況下の人は素直に諦めた方が無難です。

修行中の人の中には休日にアルバイトをして生活費を稼ぐ人もいます。

家族を説得して不退転の覚悟でもいいのですが、家族が路頭に迷う姿も一応、想像してくださいね。

関連記事(一部広告含む):