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正月最後の行事は鏡開き

松の内が終わると正月最後の行事、鏡開きです。

歳神様の依代だった鏡餅を歳神様が去った後に細かく割って家族や周囲の人に振るまい、汁粉や雑煮にして食べる風習ですね。

なぜ鏡餅を切らずに「開く」と言うのか?

これは鏡餅を床の間に飾る以前、歳神様の依代となる餅の風習が武家社会だった鎌倉時代に始まったことが関係しています。

当時、餅は三種の神器を表す鏡餅であっても、それを床の間に直接飾るのではなく、甲冑に餅を飾ってから床の間に置きました。 続きを読む 正月最後の行事は鏡開き

七草粥は歌いながら作る

初春を告げる風習、七草粥は意外と身近な野草ばかりですが、都市圏に住んでいる人はぺんぺん草が生えているからといって七草粥の材料にしないでください。

土地がどのように汚染されているか分からず、また土壌が良くても排気ガスや犬の散歩などでどのように不衛生な状態になっているか分かりません。

必ずスーパーマーケットなどで販売している七草粥セットを購入して作りましょうね。

七草のセットを購入してきたら、そのまま粥に入れるのではなく細かく刻んで入れます。 続きを読む 七草粥は歌いながら作る

1年の無病息災を願う初春の七草粥

正月行事を済ませると松の内も終わり、1年の日常生活が始まります。

ちなみに松の内、とは7日まで、あるいは15日までと地域によってさまざまで、この日を境に歳神様は滞在していた家から離れていくので松飾りは松の内の前日までに外しておきましょう。

年が明け、初春の風習として継承されているのが七草粥です。

これからの1年間、無病息災を祈って食べる風習であることと同時に、正月の間、暴飲暴食で弱った胃腸を整える意味も持っているので、飲み過ぎ食べ過ぎの自覚がある人はぜひ召し上がってください。 続きを読む 1年の無病息災を願う初春の七草粥

それぞれの雑煮に歴史あり

狭い日本、とは言うけれど、雑煮の種類は極端な話、都道府県だけでなく家庭の数だけ存在していると言っても過言ではありません。

日本各地に共通する雑煮の最小限条件は汁と餅だけです。

これによく似ているのが各地に伝わる冬の料理、鍋ですね。

雑煮も鍋も、それこそ土着料理なので起源も由緒もありません。

餅を正月に食べるという行為こそ、歯固、つまり固い物を食べて歯を強化、長生きしましょうという意味合いがあります。 続きを読む それぞれの雑煮に歴史あり

香川では餡入りの餅と白味噌のコンビネーション

では各地の雑煮の紹介、続けましょう。

クルミのタレやきな粉で驚いちゃいけません。

これらの想像をはるかに超えるのが、讃岐うどんで知られる香川県。

白味噌仕立て、餅を煮てやわらかくし、大根や人参を入れるところまでは、まあ、普通ですが、その丸餅がなんと餡入りなのです。

香川の人に言わせると、甘い餡と塩味の効いた白味噌が絶妙なバランスとなるそうで、他県では違和感を抱くこの組み合わせも香川では当然の味。 続きを読む 香川では餡入りの餅と白味噌のコンビネーション