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豆腐職人への道

日本文化を継承する職人は伝統工芸に留まりません。

和食もまた、大切な日本文化のひとつです。

2013年には「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたほど世界中から注目されており、とくに先進国からは自然を生かした健康的な食事として支持されています。

だからといって和食の調理人を勧めるわけではありません。

寿司職人を含め、和食の調理人として一人前になるには伝統工芸の職人以上に大変な職人世界が待ち受けているので、よほど堅固な意思がない限り転職は難しいでしょう。 続きを読む 豆腐職人への道

修行させてくれそうな工房を選ぶ

体験学習や地場産業振興センターで人脈が作れない、有力な情報が得られない場合、どうしても伝統工芸の職人への道が諦めきれなかったら、最後は直接、工房に行ってお願いするしかありません。

伝統工芸の作品がその工房1ヶ所でしか作られていない場合は選択の余地がありませんが、伝統工芸品の工房がいくつかあるのであれば、就職しやすいところを選びましょう。

どのような工房が就職しやすいのかというと、工房にある程度の職人がいて、しかも若い人のいるところがいいでしょう。

高齢者が1人で、あるいは夫婦2人でやっているような工房では、他人が入ることを嫌ったり教えるのが面倒になっていたりする傾向が見られます。 続きを読む 修行させてくれそうな工房を選ぶ

転職前より基礎固めをしておく

伝統工芸への転職に際して自分には資質がある、と思っても、就職は簡単ではありません。

まず伝統工芸品の工房が人材を募集していることはほとんどありません。

ネットで探してもハローワークに出かけても伝統工芸の人材募集を見つけるのは至難の業で、まして自分が向いていると思われる伝統工芸となればほぼ不可能です。

かといって、直接工房に出向いて就職を願い出ても大方は門前払いが当たり前。

では、どうやれば職人の道を歩むことができるでしょうか? 続きを読む 転職前より基礎固めをしておく

資金面のクリアは重要課題

伝統工芸の職人になるためには、精神面と物理面、両方の条件を整える必要があります。

とくに物理的な資金面は重要でしょう。

知名度の高い伝統工芸品の工房であれば経営状態も好調ですが、多くの伝統工芸品は労働条件が厳しい割に収入が少ないというのが現状です(だからこそクール・ジャパン政策が必要となったわけですが)。

需要が限られている伝統工芸品の工房で跡継ぎがいる場合、どうしても長く職人として続けるよりも技術を習得した段階で独立が求められます。

その際も工房を開くための資金が必要となるわけです。 続きを読む 資金面のクリアは重要課題

根気と忍耐は備わっているか?

前項では伝統工芸品の職人になるための、厳しい条件の一部を紹介しました。

もう少し、向いている人、いない人の条件を提示してみましょう。

1ヶ所に留まって同じことの繰り返しに耐えられない人は絶対に職人に向きません。

伝統工芸品にもよりますが、多くはひとつの商品を作るために分業制度が確立されています。

暑い日も寒い日も、同じ場所に座って同じ工程を繰り返す時間が延々と続きます。 続きを読む 根気と忍耐は備わっているか?