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ロウソクに願いを込めて願掛けをする

炎をじっと見ていると、気持ちが落ち着いてきたりもします。

ロウソクは、古くから宗教的儀式でも使われてきました。

仏事だけではなく、キリスト教などの祭儀でも使われてきたのです。

誕生日にケーキに立ったロウソクの火を一気に吹き消すと願い事が叶う、とも言われていて、これはヨーロッパなどに残る習慣だそうです。

日本では、お盆などでロウソクを灯すことがあります。

これは人々の心を照らす灯り、先祖の道しるべの灯りとも言われています。

また、寺社によっては、願掛けのロウソクも存在します。

岐阜県で行われる『三寺まいり』では、千本のロウソクに火を灯し、願いを掛けてお参りします。

願いが叶えば、翌年に赤いロウソクを灯します。

毎年冬に行われるこの願掛けは、雪の中で千本ものロウソクが灯され、幻想的な光景になります。

その荘厳的な雰囲気は、願いが叶いそうに思えてきます。

青森県には450年も続く『沢田ろうそくまつり』があります。

これも祠の中でロウソクを灯して、願いを掛けるものです。

一晩中ロウソクは灯され、翌日の蝋の垂れ具合で、その年の豊凶や願い事が叶うかどうかを占うのです。

他にも、寺社によってはロウソクに願いを書き、それを奉納して灯し、燃え尽きることで願いが叶う、というものもあります。

ロウソクは、願を掛ける神聖なものなのです。

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