言語聴覚士の役割は、話すこと、聞くこと、飲み込む事、という運動を行う部分に何らかの障害を持った人、また生まれながらにして、障害を持っている人に対して、指導を行う仕事です。

また、そういった障害を持っている方々のご家族からの相談にのることも、業務となります。

先天的な障害の場合、小さな頃から機能回復訓練や検査などを受けていますので、どうすればその機能をより回復できるのかということを中心に、訓練を行っていきます。

後天的な障害、つまり病気や怪我によって、口がきけない、言葉が出ない、うまく話せない、耳が聞き取りにくい、という障害を持ってしまった方々に接することになります。

中には、人生に絶望している方もいらっしゃいますので、医師との相談をしながら、患者さんの心を支えながら訓練を進めます。

こういった治療の場合は、言語聴覚士だけでなく、ほかの医療関係者とチームを組んで行うことで、効果をより高めることができます。

言語聴覚士は、精神的な部分も学習してきますが、心をふさいでしまった人の心を解きほぐすという役割は、やはり精神科の医療関係者のほうがいいでしょうし、内科的な部分、また外科的な治療と一緒に行うチーム医療にすることで、相乗効果を生む場合があるようです。

言語聴覚士の役割は、医者ではありませんので、聞こえなくなってしまったというものを聞こえるようにはできません。

聞こえなくなってしまった場合には、より旨く補聴器が使えるように指導します。

少しでも聞こえる場合には、より聞こえるように、その音を探ります。

でも、やはり患者さんのやる気を出させる工夫も必要となりますので、精神的な部分の強い職業、患者さんを心の中でも支えることができるのが、言語聴覚士の役割でもあります。

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