1年の無病息災を願う初春の七草粥

正月行事を済ませると松の内も終わり、1年の日常生活が始まります。

ちなみに松の内、とは7日まで、あるいは15日までと地域によってさまざまで、この日を境に歳神様は滞在していた家から離れていくので松飾りは松の内の前日までに外しておきましょう。

年が明け、初春の風習として継承されているのが七草粥です。

これからの1年間、無病息災を祈って食べる風習であることと同時に、正月の間、暴飲暴食で弱った胃腸を整える意味も持っているので、飲み過ぎ食べ過ぎの自覚がある人はぜひ召し上がってください。

七草はセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロの7種類の野草を入れます。

あまり聞き慣れない名前と思う人もいるでしょうけれど、別名を聞けばすぐに思い当たる野草類です。

ナズナは雑草のひとつ、ぺんぺん草。

ゴギョウは黄色の花が咲く雑草、ハハコグサ。

ホトケノザの和名はちょっと難しくコオニタビラコで、これだけだとどんな野草が分かりませんが、田や周辺の湿地帯に咲く黄色い花をつける植物といえば見たことのある人も多いでしょう。

葉の形状が仏様の台座に似ていることから、この名前がつけられています。

スズナはカブ、スズシロはダイコンのことで、どちらも小さなサイズを言い、葉と根(つまり白い部分)の両方を粥に入れます。

意外と身近な野草ばっかりでしょ?

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