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成田山不動尊で人車一体の交通安全祈願

成田山と言えば成田山新勝寺が有名ですが、大阪に成田山不動尊という寺院があります。

成田山新勝寺とは昔から縁が深く、新勝寺の別院です。

この成田山不動尊は、古くから交通安全を祈願する人が多く訪れる寺院でした。

終戦直後、広島に疎開した子供の安否を確かめたいと、ある信者が現地に向かおうとしました。

原爆が投下され、気が気ではなかったはずです。

ただ、当時は大阪から広島でも、結構な長旅です。

車で行こうにも、事故や故障の確率は今よりも遥かに高く、無事にたどり着けるかわかりません。

そこで成田山不動尊に交通安全の祈願をしてもらいました。

それ以降、多くの人が交通安全祈願に訪れるようになったのです。

昭和24年には自動車交通安全祈願専用の祈祷殿ができ、人車一体の交通安全祈願が初めて行われました。

祈祷殿ができてからは、多くの人が車で訪れるようになりました。

今では各地に自動車交通安全祈願専用の祈祷殿を持つ寺社もありますが、成田山不動尊はそのさきがけなのです。

この不動尊は比較的街中にありますが、寺社の多くは山の中にあります。

多少危険が伴う山道もありますので、道中は安全運転で行くようにしてください。

祈願に行く前に事故を起こしてはシャレになりませんから。

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